感想&評価【ブレイキング・バッド】主人公がクズだと共感はしないも気楽に観れる海外ドラマ

引用元：Youtube | nextlineup

海外ドラマ「ブレイキング・バッド」感想

ごく普通の家庭のごく普通の学校の化学の教師が余命宣告されちゃったので、化学の知識を活かして、クリスタルメス（麻薬）を作ってお金を稼いじゃおう！というすごーく短絡的なお話です。

この短絡的というのが、このドラマを通した題材でもあります。

主人公のウォルター・ホワイトが化学の教師だったため、ものすごく高純度のクリスタル・メスを作る事が出来て、麻薬市場を揺るがすほどの出来栄えだったもんですから、飛ぶように売れます。

しかし、周りの麻薬市場を抑えているマフィアなどはだまっていないのは想像が付きますよね。

普通の映画と違って、このドラマはどんどん主人公が悪の道へずるずると入っていき気づけば、もう抜けられない状態になってしまいます。

後手後手のその場しのぎの対処に追われ、状況は悪くなるばかり。

ブラックユーモアが盛り込まれ、独特のリズムで話がすすんでいくので、ちょっと女性うけは悪いドラマのようです。

そして、よく考えたら分かる事だらけなんですが、このウォルターホワイト、行動力は見上げたものなんですが、やっぱり基本

バカなんですｗ

なんというか、もう思考が浅い。

それはもう薄っぺらい。

すべてに思慮深さの欠如が原因で起きている事ばかりなのに、ほとんど人のせいにして生きていく傲慢さ。

ドラマを見ていて、ウォルターに同情するシーンは皆無でした。

ザ・自業自得とはまさにこの海外ドラマのことです。

ここまで主人公に同調しないドラマも珍しいですが、ただ、それを超えて見応えのあるドラマです。

おそらく状況は、もっと悪くなるんだろうけど、一体ウォルターお前それどうすんの？大丈夫？

という、怖いもの見たさを楽しむドラマです。

「フォーリングダウン」というマイケル・ダグラス主演の映画とかぶってしょうがなかったですね。

普通のサラリーマンが、小さなイライラの積み重ねで気づけば、ロケットランチャーまでぶっ放していた、というアレです。

普通の人間でも、理性をはずして行動するとこうなる、という典型的な映画で相当面白かったです。

周りの反応はいまいちでしたが、自分はかなり好きな作品だったので、ブレイキング・バッドも少々人を選ぶ作品なのかもしれません。