映画「アメリカン・スナイパー」ネタバレ感想
以下ネタバレ感想になるので、未視聴の方はご注意ください!
さすがクリント・イーストウッド監督としかいいようがないほど、深く心に刺さる映画でした。
兵士としてのクリス・カイルにはかなり敬意を持って作られていると感じましたね。
特にそれが感じられたのが、最後のシーンでクリス・カイルは殺害されてしまうのですが、映画として映像で描いていません。
これは、彼の子供に対する配慮だったようです。
映画の中で感じられたのが、やはり非戦闘員と戦闘員の区別が付かない戦いが、兵士たちにいかに極限のストレスを与えるかという事です。
非戦闘員でも、武器を手に持った瞬間、戦闘員とみなして仲間を守るために殺害しなければなりません。
そりゃ、PTSDにもなりますよね。
まともな精神状態を保つのが難しくなり、特に帰国した時に症状としてひどく出ていました。
それでも、イラクへ4度も任務に就いたのちに無事、アメリカへ帰国します。
しかし、精神状態はひどく、PTSDに苦しむ中、同じように苦しむ人たちのために、射撃訓練を通して心を通わせ癒していく日々を過ごしていたカイル。
そして、ある日、射撃訓練に同行した人物によってカイルは射殺されてしまいます。
どういう運命の皮肉なんでしょうか。
本当になんともやるせない感情でいっぱいになります。
実話ですしね。
それほど、アメリカでは戦地から帰ってきた兵士のPTSDは社会問題として大きく存在しているようです。
しかし、それでも最後の宿敵「ムスタファ」とのスナイパー対決には熱くなりましたね。
これ本当に実話なんですか?と言いたくなるような映画のようなスナイパー対決。
1920メートル先の標的に狙いを定め
ビグルスの仇のために放った銃弾は、ムスタファめがけて飛んでいく。
このシーンは息を飲むような美しいシーンでした。
ベタと言えばベタなんですが、それでも全く無駄のない美しいカット割りで、個人的にはめっちゃ好きですね。
このムスタファを殺害した時に使ったスナイパーライフルが
「McMillan Tac-338 スナイパーライフル」
というもので、射程距離が平均で1500メートルほど。
熟練したスナイパーで2000メートルは可能とされていました。
2キロ先とかもう想像付きませんね・・・。
映画内で出てくるセリフのカイザー・ソゼとは?
これ何の事を言っているのか分からない人もいたんじゃないでしょうか?
実は、「ユージュアルサスペクツ」という映画の中で、姿を現す事のない謎の男の事を称して
カイザー・ソゼ
(kaiser fucking soze と英語では言ってましたね)
と言っているんですが、これは海外ではたぶん有名すぎる映画なので、自然と出てくるセリフなんだと思います。
サスペンス映画といえば?と聞いた時に必ずと言って良いほど出てくる映画なので、まだ見ていないって人は一度チェックしてみてもいいかもしれません。
それでは、最後にクリス・カイルという実在した人物の御冥福をお祈りして〆たいと思います。
それでは、うぃろう(@sablog1104)でした!
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