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割烹時代の辛すぎる思い出

侍梅(さぶろう)
割烹料理屋さんを曲がりなりにも経験した身として
実際にどういうところだったのか?
経験で語ってみます。

ITを諦め料理の道で食べていくと決意

ニート明けにIT業界に少しいたわけですが、どうも肌に合わなくて辞めてしまいました。
やっぱり調理の世界で食べていく覚悟を決め、腹をくくったので、30歳手前にして割烹料理の世界に飛び込みました。
神楽坂で京割烹というかなり敷居の高いお店に特攻して、無給でいいのでとにかくやらせて下さい!という無謀な飛び込み方をしました。
今でこそ全然無駄な経験とは思っていないですが、当時は辛すぎて鬱になりそうでした。
そもそもが、この年から割烹の世界に入る自体が相当な非常識といえば非常識なことにはなります。

親方が怖すぎる&性格が曲りすぎ

 

今になってもその恐怖がよみがえる事があります。

とにかくその京割烹の店にいた時に親方から言われた事は辛かったですね。

 

「おまえは10円の価値しかない」

→電話一本で代わりの要員などすぐに呼ぶ事が出来る

 

「おまえが判断出来る業務などこの店にひとつもない」

→くその価値もないやつに判断するなど必要ない

 

とにかく人のメンタルをずたずたにしてきました。

もう自信も消え失せ、とにかく毎日思うのは、おれはだめな人間なんだ、

どうしようもなく使えない人間で、判断など出来る立場になく、

小さい小さいちっぽけな存在なんだ、と思うようになっていました。

まぁ、これだけではないんですが、相当言われすぎて覚えていませんw

盛り付けにしても、昨日と寸分たがわぬ盛り付けで言われた通りに盛っても、その日の気分次第で、

「てめーが判断すんじゃねぇ!バカが!!」

の怒号が飛んできます。

ちょっと補足なんですが、これだけ読むと、いやいやあなた相当仕事出来なかったんじゃないの?

なんて言われそうなんですが、調理場内の全員が同じような仕打ちでしたw

仕事中、なにかの注射を打たなければ仕事が出来ないおそらく60代の方は、もっとひどく

さっさとくたばれ、じじぃ など毎日聞かされていて、本当に心が痛みました・・・。

バイトなんかは、1週間持てばいい方で、自分がいた期間で何人がやめていったか数知れずです。

 

ムカつくけど味は認めざるを得ない

たまに作る親方のまかないは、それはそれは信じられない位おいしいものでした。

ラーメンを作ったとしても、そこらへんのラーメン屋の味などはるかに凌駕するレベル。

これがプロなのか!

と言わざる得ない感覚。

そこで感じたのは、同じように、いや、もっとひどい今で言うパワハラという言葉でさえ

生易しいレベルの扱いを受けて、何年も修行した成果なんだろうな、ということ。

ただ、今の時代でこれをやると、ほぼ人は付いてこない上に訴えられて終わりでしょう。

その位の真剣さをもってして、得た技術なんだろうという事は分かりましたね。

なんでもプロと呼ばれるものは、そんなに甘くない世界で料理ひとつにしてもプロと呼ばれる人は

想像も付かないほどの努力をベースにしていることでしょう。

その親方の親方も同じように接したはずです。

経験して変わった事

ちょっとした事であまり動じなくなりましたw

どこに行っても色々な人がいるので、自分とは合わない人はやっぱりいます。

そういう人からの多少の理不尽な行動や言動でも、この親方に比べたらなんと生ぬるいことか。

自分でも驚くほどの精神力というか、部活の合宿明けのような感じでしょうか。

あとは、居酒屋にいても役に立つ部分が、やっぱり料理は料理なので古き良き日本料理の基礎的な部分を少しでも学べたことは大きかったと思いましたね。

こんな細かいことまで言うのか、と思ったことですら、違いが分かってくるようになると後になって、あぁなるほどな、と思うことがだんだんと増えてきましたね。

親方が最後に放った言葉

 

「おまえならそこらへんの居酒屋だったら通用すんじゃねぇの?

まぁせいぜいがんばれよ。」

これ言われた時は、本当にくやしくてムカついて、1分1秒でも早く店出たかったんですが、

今になって考えてみると、この性格ねじまがった親方なりの最初で最後の褒め言葉だった気がします。

 

まとめ

色々な人と話して聞いてみた感じだと、自分が経験したタイプの割烹はかなり化石レベルという事が判明しましたw

今や逆にこういう店の方が少ないようですね。

ちょっと店的にハズレを引いた感は否めません・・・。

単純に親方の性格が悪すぎたんじゃない?なんていわれる事が同業者からはよく言われましたね。

まぁ、でも経験ない自分に知らない世界を見せてくれた訳ではあるので、まぁよしとします。

あまりに精神が病むような職場は、さすがに辞めた方がいいですけどね。

何事も経験して、その経験を活かすことが出来れば、それは成功のための経験ということで。

 

それではっ!侍梅(さぶろう)でした!

 

 

 

 

 

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